勉強について(2)
才能、記憶力、偏差値、IQなど
勉強をする、ということに付随する様々な不確定な要素
あまりそういうことを簡単に口に出すのは好きじゃない
というか、もともとそんな言葉は口に出さない
才能って何なんだろう?
もしそういうものがあるとしても、塾としてできることはそれとは関係なく
ただ子供たちそれぞれの特性に合わせていろんな投げかけをしていくだけ
記憶力ってものがあるとして
本当に単語を一回で覚えられたのか?
その子は一回書いただけかもしれないけれど頭の中で何度も反復しなかったか?
本当に一度頭の中にしまい込んでから一度も取り出さずにその単語を入れたときのまんま取り出せたのか
そんなことを語るのはよそう
たとえ親が勉強できても子供が勉強嫌いなこともあるしその逆もある
そもそもそこに何の因果関係があるのか
ある程度の環境づくりや会話がいい結果を生むことはあるけれどそれを語って何になるのだろう
まるで漫画の主人公のように誰かの子供だから能力があるといった幻想
そんなのはやめよう
本人の努力と周りの大人たちの不断の投げかけ、環境づくりによって
その子の勉強は伸びるんだという物語の方が生きていく力につながるんじゃないか
もっと言うなら勉強できたからっていったい何になるのか
そういった壁にぶつかった時に大人は一体なんて答えればいいのか
お金や就職という話で勉強の価値を語るのはかなり難しい
学ぶということを基本的に楽しむ
以外に勉強ができるようになる方法はない
ゲームを取り上げたって
お小遣いの額を増やしたって
それは本質的には子供だまし
いったいその嘘がいつまで続くのか
もちろん
勉強することの意味や答えは無数にあってそれぞれが考えるもの
塾としても答えはない
というのが正式な回答になる
ただ
子どもたちにいろんな投げかけをして
なぜ勉強するのか
なぜ勉強しないといけないと大人は言うのか
なぜ君たちは逃げようとするのか
この人生は誰のものなのか
いろんな問いかけをして対話をして一緒に悩み考えたい
基本的には塾のスタンスをそういったところにある
だから
塾にしつけや子供の管理を求める保護者にはウチの塾は合わない
どちらかというと子どもたちには自由に頭を開放して考えてもらいたい
私と違う意見を持ってもらいたい
いろんな考えを示してもらいたい
だから
この塾では
試行錯誤
他人ではなく自分の基準で生きること
を重視している
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