2025年10月24日(金)19:00~20:00、如水館高校の国語教諭・木寺先生をみかわ塾にお招きし、特別授業を行っていただきました。
授業の形式は、事前に昨年度の入試問題を解いておき、その解説をしていただくというものです。
いつもと違う先生、いつもと違う教室の雰囲気に、生徒たちは少し緊張しながらも、授業が始まりました。
今回の現代文のテーマは、入試でも頻出の「AIと人間」。思考力や読解力が問われる内容で、生徒たちにとって非常に刺激的な時間となりました。
やはり国語専門の先生の指導、解説、声掛けの仕方、板書の使い方、特に1時間分の授業用とはとても思えないような入念な下準備をみて、いまさらながら様々なことを私自身も学ばせていただきました。生徒目線で、如水館国語の解き方として今回特に大事だったポイントをまとめると、
- 漢字の選択は字義の同じものを選ぶようにする→漢字がわからなくても推測できる
- 選択肢を見る前に先に答えを予想しておく→ある程度考えてから選択肢を見ると迷いにくい
- 現代国文法の整理→基礎的な文法問題を落とさないよう再確認
- 傍線部に関しては別の場所で「言い換え」を探す
- 問題で何が問われているか、問題文に線を引く
- 全体の要旨を問う問題で、「主題」が入ってないものは除外すべし
簡単にまとめただけでも、これほど多くのヒントや道筋を得ることができました。
せっかくの情報を「こんなところに公開してもいいのか」と思われるかもしれませんが、そもそもこれらは特別な情報ではありません。学校や問題集など、どこかで一度は説明されている内容です。それでも、なかなかできない。大切なのは、「当たり前のことほど実行が難しいこと」「基礎的なことこそ最も重要でありながら、軽視されがちで、多くの人が見過ごしてしまうこと」なのです。
今回、如水館高校の先生にお越しいただき、受験する学校の先生から直接ご指導いただけたことは、生徒たちにとって大きな刺激になったはずです。
事前に国語に対する質問を集めていたのですが、それらにもきちんと向き合って急遽古文の考え方なども教えていただきとてもありがたかったです。優しくも時に鋭い洞察力でメリハリのある授業、あっという間の1時間でした。
みんなとても分かりやすかった、国語が解きやすくなった、と言っていました。ここで教えていただいたことを踏まえて、どんどん演習して今日教えていただいた技術を使い試行錯誤してほしいものです。今回お忙しい中ご協力いただけた如水館高校の木寺先生、またいつもこちらの無理を聞いていただいている荒谷先生には本当に感謝です。
みかわ塾でこのようなイベントを開催するのは、ほぼ初めての試みですが、昨年から「生徒や保護者のためになることは、遠慮せずにやっていこう」と少しずつ動き始めています。これまでは、学校側にご迷惑になるだろう、保護者の方も嫌がるだろう。生徒もめんどくさがるかな、といろんな人の顔色を窺ってしまい自分のやりたい教育がしっかりできないという状況が続いていましたが、どうせ何をやっても完璧な評価を得ることが難しい仕事なので、いっそのこと自分の信じる、「みんなのためにやるべきこと」を実行していこうと日々努力しています。
皆様のご理解・ご協力あってのみかわ塾。今後ともなにとぞよろしくお願いします。
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