2025年11月8日福山ローズコムで春に続き、誠之館セミナー第2回が行われました。秋の誠之館セミナーは、さすがに「誠之館を本気で受けよう」と照準を絞っている子が多く受講するので、空気も少し張り詰めた感じがあります。
もちろん、別の学校を受験する向学心の高い子もいます。
1時間目は進学塾ライトアップの西川先生による「誠之館への関数」です。
誠之館高校の自校作成問題を研究し、関数で出そうな問題を2題じっくり演習→解説していただきました。ホワイトボード全面を使って、とてもすっきり丁寧に解説されていて、同じ塾講師として自分の拙さを再認識し、またとても勉強になりました。
問題としては、それぞれ使う知識は標準的でありながら、時間制限もあり少し応用力の必要な良問でした。いいところまで解けていても、計算間違いや、おそらく、難しいという先入観で気持ち負けして躓いている子も多くいました。それらは今後、過去問の演習を続ける中できっと乗り越えていけると思います。
2時間目はみかわ塾、私による「誠之館の英文法」です。
いつも通りだらだら解説を始めていたら、いつもの生徒と違うことに途中で気づいて(当たり前)スピード・解説のレベルを調節するのに少し失敗したな、という反省はあります。
問題としては過去の問題をすべて分析して大体のポイントはわかっているので、問題はすべて過去の傾向を踏まえて自作し、解説もつけてあるし、家に持ち帰って解くための練習問題もつけておきましたので十分なものができたと自負しています。少しだけヒントを言うなら…
☆文法はある程度基本的なものでありながら、その構造を見えにくくするために、長文化してあったり、熟語・成句の間に形容詞などを挟んで気づきにくくしてあることが多い。
☆時制、動詞の形の変化(動名詞、to不定詞、原形不定詞、現在分詞、過去分詞)、比較表現に注意
☆仮定法もよく出されている
☆助動詞+受動態(例: will be spoken, can be madeなど)、現在完了進行形(have been studying)などの長い表現も要注意
3時間目はGoto塾神辺校の元永先生による「誠之館の基礎」です。
元永先生が解説されたのは、数学大問1の基礎的な問題です。
かなりヘビーな問題を2時間続けてきたので、生徒たちも少し集中力が切れかけているところでしたが、元永先生の優しく丁寧な語り口と、生徒を巻き込む授業スタイルにみんな元気を取り戻していました。
基礎的な問題といっても、簡単、というものではなく、基本的な知識を使いつつも忍耐強く丁寧に解ききることを求められるので、基礎的な問題でもまだまだ現役の受験生にはできないものなんだなぁ、と再認識しました。
基礎こそ本質。応用問題はすべて基礎の積み重ねにすぎません。
例えば、グラフの問題が解けない、と質問してくる生徒に、変化の割合ってなんだっけ?傾きってなんだっけ?なんでこれが切片を表してるんだっけ?と聞くと、そこがきちんとわかっていないことがあります。このように、応用問題が解けない、と質問してくる生徒に確認してみると基礎がわかっていないことはよくあることです。決して背伸びせず、基本を確認することを忘れないようにしてほしいものです。
最後には、教育ネット21の理事長でもある嘉門学習塾の桑田先生から熱い激励のメッセージをいただいて誠之館セミナーを終えました。
春、誠之館の入学式で再会しましょう。
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